2019.05.31 日本画がずっと身近に。銭湯×アートイベントで異文化体験(ハッケン!ジャパン)

日本画がずっと身近に。銭湯×アートイベントで異文化体験

日本画がずっと身近に。銭湯×アートイベントで異文化体験投稿日:2019年5月31日取材・文/ハッケンジャパン編集部3月28日に開催されたアートイベント『HANAMI CHILL ART』に参加してきました。会場は、小杉湯という老舗銭湯。日本画を銭湯という空間で鑑賞することで、新しいコミュニケーションのきっかけを作ることを目指した体感型イベントです。日本画のイメージは、教科書や美術館でしか出会わない敷居の高いもの。街の銭湯も行く機会がないので、まるで「異文化×異文化」のイベント。正直、自分にとっては遠い存在、そんな気持ちでした。小杉湯(http://www13.plala.or.jp/Kosugiyu/)は、高円寺駅から5分程歩いた住宅街の中に。入り口には、番頭を務めるイラストレーター・塩谷歩波さんが描いた小杉湯の図解が。銭湯復興プロジェクトを仕掛けるなど、何かと話題の銭湯。会場となっている脱衣所に入ると、壁にはたくさんの「銭湯」をテーマにしたアート作品が。参加者たちは、作品を鑑賞しつつイベントの開始を待つ。東京芸術大学出身の作家による、作品たち。今回のイベントは、アートイベントを数多く手掛ける「合同会社いどばたアート」が芸大出身の日本美術集団「nens(ネンズ)」とコラボし実現。私たちが参加したイベント(夜の部)は、「ミニライブペインティング」「日本画ワークショップ」「ライブペインティング」の3部構成。冒頭で行われた「ミニライブペインティング」の様子。床に広げられたのは、滲み止めされていない和紙(生紙)。日本画で使われるドーサ液を使って絵を描いておき、乾燥後に裏から染料を塗ると図像が浮かぶのだそう。「日本画ワークショップ」では、洗い場ごとに銀箔が貼られた和紙、筆、硫黄が置いてありました。テーマは「花」。絵を描く習慣が無いため最初は恐る恐る筆を取りましたが、1枚描くと楽しくなり、2枚目、3枚目と筆が進みます。銀箔に塗った硫黄が硫化して黒くなるのも面白く、いつのまにか夢中に。黄色い硫黄に筆を浸し、思い思いにペイント。「nens」メンバーが浴場を歩き回り、参加者にアドバイス。日本画で多く使われる銀箔は不安定で、硫黄に触れると変色します。この化学変化を表現に取り入れたのが、尾形光琳の『紅白梅図屏風』。画家が使っていたという技法を体験することで、日本画と自分の距離が少しだけ縮

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